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Tong Hop

Author: じゃむおじ

Link: https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17801391

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- 2ヶ月ぶりの長い夜 -

「……止まれへんけど、いい?」

頬を壊れ物のように優しく撫でられ、俺も坂田の頬に両手を添える。

「……ん…抱いて……さかた……」

あの熱を、もういちど。

2ヶ月ぶりの、長い、長い夜。

‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥
‥‥‥‥

「……ふぁ………ん…っ……」

濃厚で、甘くとろけたキスを交わし続ける。
坂田とのキスは、深くて甘くて、トロトロに溶かされている気分になる。
は、と息を吐くと、坂田の膝が俺の既に反応しつつあった下半身をぐりぐりと押しつけてきた。
久しぶりの自分以外からの刺激に、ビク、と体を揺らすと、唇を離した坂田がふわりと笑った。

「……今日は…うらさんのこと、いっぱい甘やかしてあげる」

「……っ……」

「…2ヶ月待たせちゃったのと、いっぱい仕事頑張ったご褒美」

「……っぁ………」

坂田の言葉に、思わず期待してしまう自分がいる。
きっと今の自分は、ひどく変な顔をしているだろう。
坂田に、欲が高まった自分の赤らみた顔を見せるのは恥ずかしくてたまらない。
でも俺がその顔をすると、スっと目を細めて俺を欲しそうな熱い瞳で見てくる坂田が、俺はゾクリと体が震えてしまうほどに好きなのだ。

「…脱がすから、バンザイして?」

体を起こされ、ふわりと優しく笑う坂田に、俺はキュッと胸が締め付けられる感覚を味わいながら、おずおずと両手を上にあげる。
目を強く瞑ったまま待っていても、中々脱がされないことに不思議に思ってゆっくりと瞼を開けると、目の前で俺の姿を優しい表情で見ている坂田の顔が映った。

「……っ、な、は、はよしろよ…ッ」

「んふ、ごめん。可愛くて」

脱がせるどころか、俺を引き寄せて抱きしめる坂田に、俺は軽く胸を叩く。

「…おいこら離せ、アホ坂田」

「……あれ、うらさん、シャンプー変えた?」

「…っえ、分かったんか?」

坂田の言葉に、思わず声が昂ってしまう。
この前テレビで紹介されていた、少し値段が高めのシャンプーをつい3日前くらいに買ったのだ。
坂田とは1週間前に会ったのが最後だから、シャンプーを変えても分かんないだろうと思っていたのに。
こんなにも早くに気づいてくれた。

「ん、甘い匂いする……」

「…っ……くすぐってぇ」

頭に顔を埋めて匂いを嗅ぐ坂田の息にピク、と震える。

「…うらさん最近、もっと綺麗になったな」

「……へ」

「手とかも前より触り心地良いし、顔もすべすべ…髪も前よりふわふわしてるし、なんかほんま、色っぽすぎる…」

確かめるように手や頬を撫でる坂田に、俺は些細なこと全てに気づいてくれたことが嬉しくて、肩口に頭を押し付けた。
そう。俺は、仕事で時間が無いなりにできる限りの美容に努めるようになったのだ。
他でもない、恋人である坂田に会った時に、いつでも綺麗な自分でいたいと思ったから。
爪先まで丁寧に手入れを重ねた。
全部全部、指先から足先まで、坂田に愛されたかったから。

「あんま、綺麗になられると困る」

「……いやだ?」

「…うらさんのことエロい目で見る人、多くなる」

「っは、俺に欲情するやつなんていねぇだろ」

こんな可愛くないやつ、一体誰が。
すると、トンっと肩を押されてベッドに流れるように倒れる俺の上に、坂田が乗ってくる。
少し怒ったような坂田の顔が近づき、唇を奪われる。
敏感な上顎を思う存分に攻められ、息が上がる。
服の中に手を入れられ、脇腹からゆっくりと撫でるように上へ登ってくる熱い手に、体温が上がるのが分かった。
胸の方に手が渡ると、先の突起を軽くつままれてピク、と体が硬直するのがわかる。

「ん、ふぅ……っは、さかた……」

「……ここにいるで。うらさんに欲情してる男」

手のひらを掴まれ、誘導されるように当てられたところの熱さと硬さに、俺は一気に顔が熱くなる。
それを見た坂田に、また唇を塞がれ、俺の身にまとっているもの全てを脱ぎ捨てられてしまった。
急に生まれた姿になってしまった恥ずかしさと、唇から直に伝えられる坂田の熱に気持ちが高まっていくのが分かる。
唇が離れると、俺の顔をしばらく見つめた後、首元に顔を埋めた。

「……ほんま…俺も直視できひんくなる…」

「………っ」

「…かわいい……だいすき………」

「…さ、かた……」

強く抱きしめてくる坂田が、愛おしくて堪らない。
俺も坂田の背中に腕を回して、強く抱き締め返した。

「…他のやつが、俺をどんな風に見てたって…俺には関係ねぇよ」

「………でも...」

「……全部、お前のもんだろーが。あほ」

俺はお前に綺麗って思われたいからやってるんだ。
他のやつが何を言おうと関係ない。
俺は、坂田が見てくれれば、それだけで。

「はぁぁーー………ほんま、ずるい」

「……わかったかよ」

「……ふへ、へへ、うん」

抱きしめあっているため顔は見えないが、きっとだらしなく口を緩ませて笑っているのだろう。
坂田が機嫌を直したように笑っている様子を見てホッと息をつくと、坂田がゆっくりと体を離した。
赤い瞳と目が合って、坂田が近づくのと同時に、瞼を閉じる。
触れるだけのキスをすると、坂田が俺の頬をスリスリと撫でる。

「………触ってい…?」

消えかけそうな小さな声に微笑みながら、俺は坂田の首に腕を回した。


「は、ん…っ、ぁう……っひぁ…!」

どちらかが動く度に、ギシギシと音の鳴るベッドの軋む音が、余計に厭らしさを感じさせる。
坂田も既に全て服を脱ぎ捨て、俺と同じ生まれた姿になっている。

「ひぅぅ……っ、や、もぉ……っ」

「だーめ。ちゃんと解さな、キツイやろ」

「ぅう……っ、ぁ、う」

ローションをたっぷり手にかけて丁寧にナカを解され、俺は自身の中をこじ開けられる感覚にゾクゾクと体が震える。
久しぶりの、他人の指が入っている感覚。
既に2本ほど指が入っているのだろう。
ばらばらにナカで指を動かされ、時々いいところに当たって腰が疼いてしまう。

「さかぁ……っひゃ、ぁ…っ!」

「…ふ、かわい……もっと声出して、うらさん…」

「ひぅぅ……っん、ぁあ……っ」

首筋、鎖骨、胸元、指先、腹、太もも、足先。
今まで触れられなかった時間を埋めるように、全身に優しくキスを落とされながらナカを解されて、俺はいたたまれない気分になる。
普段服で隠れて見えないところには、坂田の所有物だと分かる赤いシルシまですでにたくさんつけられてしまった。

(…キスマーク……いっぱい……)

ふわふわとする頭の中で考えながら、俺は坂田の首に腕を回して、首筋に口付ける。
強く吸うと、小さく赤い痕がついた。
そのシルシに優越感に浸りながらふわふわとした気持ちで眺めていると、坂田から優しく頭をぽんと叩かれる。

「こーら。見えるとこにつけたらあかんやろー?一応俺、夜の仕事してるんやから」

「…うっせぇ。俺んだ」

「……っ、もお、そんなかわええこと言うな」

必死に耐えた顔をして目を細める坂田に、俺はきゅうっと胸が締め付けられる。
俺の肌に触れる坂田の唇が、ゆっくりと下に移動していくと、俺の熱の篭った既に勃ちあがっているそれに触れた。

「っひぁ…っ!!?さ、さかっ」

「こら、暴れんな。歯当たったら怪我しちまうやろ」

「だったら舐めんな…っぁ……っ!!」

足をバタバタと暴れさせていると、坂田の両手で股を開く体制に固定され、坂田に丸見えな秘部がヒクンと疼いて余計に恥ずかしさを浴びてしまう。
至近距離で下半身を見られて、俺は真っ赤に染まってしまう顔を慌てて両腕で隠す。

「…うらさんのココ、かわいー…ヒクヒクしとる」

「〜〜っ、言うな変態野郎…っ!!」

「はいはい、変態ですよ〜」

俺の言葉に全く気にしていない様子で、俺の前の熱を熱い舌で舐める。
舌先で先端を弄ばれ、生暖かくて甘い刺激にされるがままに快感を浴びる。

「はぁ、ぅ、ひぅ……っぁ」

「ん………気持ちい?うらさん」

「ぅ、あ、…っ気持ちい……っん、んぁ…っ」

俺が素直に気持ちいいと声に出すと、嬉しそうに微笑む坂田が可愛くて、恥ずかしくてもつい言葉にしてしまう。
気持ちいいのは本当のことだし、俺が素直に言うとたくさん甘やかしてくれるって、2ヶ月前に分かった。
そして、その素直に言ったご褒美なのか、大きく口を開けて俺の熱の篭ったソレを咥えた。

「んぁあ…っ!?あ、あぁ、っひぅぅ……っ」

「ん……っん」

「あ、だ、だめ…っぁ、んぁ、それだめぇ…っ」

ジュ、ジュル、と厭らしい音を立てて上下に扱かれ、咥えたまま舌で裏筋を舐められる。
またナカに指を入れられて、前立腺も同時に刺激されてしまい、俺は絶頂目前まで一瞬で辿り着いてしまう。
あまりの快感の強さに、俺は坂田の髪をくしゃりと強く掴んだ。

「んぁ、ぁ、あっ、や、イッちゃ……っ」

「んっ………らーめ」

「あ……っ、や、なんで…っ」

「うらさん、こっちおいで」

坂田の口と指の刺激がなくなって、俺は刺激の物足りなさに身体が熱く疼く。
完全なる不完全燃焼で、俺は早く坂田からの刺激が欲しくてたまらなくなってしまう。
坂田の言葉に素直に従って身体を起こすと、坂田の膝に乗せられて、お互いの身体が密着する。

「ここ、一緒に触って…?」

俺と坂田との体の間に、熱を持った2つのモノが触れ合って擦れ合う。
俺は早く刺激が欲しくてたまらなくて、2つの熱をそっと掴んで扱く。

「んぅ……っ、ふ、ぁ」

「ん………そ、じょーず…っ」

「っはぁ……っ、さか、きもち…?」

「ん、きもちいよ、うらさんの手きもちい」

「っあ、んぅ……っ」

唇を奪われて、口内を貪り食われる。
熱い。触れてるところが、全部熱くて溶けそう。
後ろも触れて欲しくてたまらないといったように、キュンキュンと腹が締め付けられる。

だめ、ぜんぶ。もっと、もっと欲しい。

「んぅ......っは、さか、も、イキたい...ッ」

「んー?...んふ、イキたい?」

「ん、んっ」

何度もこくりと頷いて、髪についていた汗がぽたぽたと落ちる。
そんな俺の必死な様子にクスリと笑った坂田が、俺の腰を掴んで、腹に触れた親指をググッと力を入れて押す。
ナカがキュウッと締め付けられて、俺はビクンと軽くイッてしまう。

「はぁあ...ッッ♡」

「っ、は......おなか押されただけでイっちゃったん?」

「ッんん、やっ」

「んふ、かあいい…うらさん、すき。だいすき」

ぎゅうっと抱きしめてくる坂田の肌が熱くて、俺は触れるだけで身体がビクンと反応してしまう。

「なんでこんなエッチなカラダになっちゃったん?」

「っ、てめぇが…っ2ヶ月も俺に触れてこなかったせいだろうが…!!」

「その間、1人でいっぱいシてた?」

「っ、…っな」

「ここも、いっぱい弄ってたん?」

尻に手をやった坂田に蕾をトントンと優しく押されて、俺はキュウッとナカが締め付けられるのがわかる。

「ッ、ん」

「なぁ、ここに欲しい...?」

「っ、は、ぁっ...」

「俺のアツいの、挿れて欲しい......?」

「あぅ.........♡」

想像するだけで、ナカの奥がキュンと鳴る。
耳に小声で囁かれて、蕾をトントンと優しく刺激されて、俺の頭はそのことしか考えられなくなる。

「ほし、ぃ......さかぁ......っ」

「んふ、かあいい......どういう体制でシたい?」

「んっ、ぎゅー...しながら、っ」

腕を坂田の首に回してぎゅうっと抱きつくと、坂田も背中に手を回してくれる。
そのままゆっくりとベッドに身体を倒すと、ギシ、と音を立てて坂田が俺の上に被さるように見下ろしてきた。
近くの棚に手を伸ばして箱からコンドームを取りだし、口でピリピリと破る。
その慣れた仕草に、俺はまた不安が押し寄せてしまう。

___もう、俺だけのもののはずなのに。

「っ、さかぁ......っ」

気づけば涙が溢れて、横に流れてベッドのシーツに落ちる。
坂田に必死に手を伸ばすと、避妊具をポロ、と口から離してぎゅうっと俺を抱きしめてくれた。

「どしたん...?こわい...?」

「っ、ぅ.........っさか、っ」

「ええよ、ゆっくりで......よしよし」

優しく頭を撫でてくれる坂田に、俺は更に涙が溢れる。
その優しさも、全部。俺だけの?

「......っ、俺だけの...さかた...?」

「...ん、そうやで。うらさんだけのものや」

「...っ、他のやつに...触らせてない...?」

「触らせるわけないやろ」

「.........さか、た...っ優しいし、かっこいいし、っえっち...上手だし......っ俺以外にも、坂田のこと好きな人......っ、いっぱい、いるから...っ」

「.........」

「ほんとに、俺だけ...っなの、信じられなくて...っ」

この2ヵ月間、ずっと。

ずっと、坂田に触れたかった。

でもきっと。

俺よりもずっと、もっと、長い期間。

坂田に触れたいと思ってる奴がいる。

俺よりもずっと前から、坂田のことを好きだった奴がいる。

俺よりも坂田のこと、愛してた奴がいる。

「俺が坂田のこと、っ、一番好きって、自信あるのに......っ不安になってる自分が嫌で......っ」

__さかたはもう、俺のものなのに。

すると、涙を腕で拭っている俺の手を掴んで離した後、優しくキスをした。
しばらく触れ合った後、ゆっくり離れると、幸せそうにはにかんだ坂田の顔が映った。

「っほんま、かわいすぎ.........」

「......っ、さ、か.........?」

そんな坂田の表情に不思議に思っていると、また唇が重なる。
深くない、浅いキスなのに、ふわふわと気持ちよくなる。

「......うらさん、俺前も言ったやんな。うらさんだけには、“AKIRA”じゃなく“坂田”って呼んで欲しいし、うらさんのことお客さんだって思ったことないって」

唇を離して、優しく頭を撫でてくる坂田の言葉を、俺は素直に聞く。

「そりゃあ“AKIRA”はさ、うらさんと会うずっと前からたくさん愛されてて、色んな人とカラダ重ねたし、告白されたりとかもしてる」

「......ん」

「でも、“坂田明”は人生でうらさんしか愛したことないし、うらさんとしかカラダも重ねてないし、そもそもうらさん以外見てへんよ」

「..........っ」

「俺が愛を伝えるのは、最初から最後までうらさんだけ。好きも、大好きも、愛してるも、全部全部うらさんだけ」

「......っ、ふ」

「“AKIRA”は最初からあげれへんかったけど、“坂田明”は、全部うらさんだけしか知らへんよ」

ポロポロと溢れる涙を暖かい手で拭って、クスリと笑う坂田に、俺はキュウッと胸が締め付けられる。

「...俺からの愛だけじゃ、やだ?」

眉を下げて優しく微笑んだ坂田に、俺はぎゅうっと坂田に抱きつく。
嬉しそうにクスクスとわらって抱き締め返してくれる坂田に、俺は更に強く抱き締めた。

「...っ、やじゃない......っ」

「んふ、もお、ほんまかわええなあ〜うらさん」

「......っ、ふ、ぅ...っ」

「...ずっと不安だったん、気づけなくてごめんな?」

「......っ、ん、んっ......っ」

坂田の肩口に顔を埋めながら何度も頷く。
不安を打ち明けて、どんな反応されるのかが怖くて、言えなかった。
でも、こんなにも受け入れてくれるなんて。

だいすき。だいすきだよ、さかた。

「......うらさん、触れたい。」

「......っ」

「.........もっと奥で、うらさんと繋がりたい」

坂田がきゅ、と手を絡めて繋がれた手を優しく口付けする。
ゆっくりと視線が重なって、熱い瞳に俺の頬を熱くなるのを感じる。

「......いい......?」

か細い小さな声に、俺は返事の代わりにその愛しい唇に口付けをした。

「......っ、ふ、ぁ、んぅ......っ」

熱い口付けを交わした後、いつの間にか避妊具をつけ終えていたらしい坂田が、俺の蕾に坂田の熱を当てる。

「っぁ.........」

「...っ、挿れるよ」

「......っ、ん」

こくりと頷くと、ゆっくりとナカに入ってくる。
熱い、アツい。大きくて、ドクドクしてる。

これが、 ずっと、ずっと欲しかった。

「はぁ、あぁ......っ♡」

「っは、キツ.........平気?うらさん」

「っん、んっ...うれし、さかぁ...っ」

「...んふ、俺も嬉しい」

お互いに口付けを交わすと、ゆっくりと坂田が腰を動かし始める。
欲しかった刺激に、俺はぎゅうっと坂田を抱きしめる力を強めた。

「っんあ、ぁ、あう、ん、んっ...!!」

「かわい、うらさん......っきもちい?」

「んぅぅ......っ、き、もち、んあっ」

すると、坂田が俺の両膝の裏を掴んでぐい、と俺の方に押して、より深くに繋がる。

「はぁあッ♡あ、おくっ、あたって...っ」

「ん、は、ここ、グリグリってすると、キュウッて締め付けてくる」

「んんぅ...っは、きも、ち、んぁ......っ」

坂田が腰を振って俺のナカに出し入れする度に、ローションがグチュグチュと泡立って厭らしい音を部屋に響かせる。
段々早くなっていって、さっき甘イキしかしていなかった俺はあっという間に絶頂までたどり着く。

「あっ、あっや、も、イクゥ......ッッ♡」

「〜〜っは、すご.........」

「あっ、はぁ、はぁ......ッ」

「......ふ、気持ちよかった...?」

熱くなった頬を優しく撫でられて、ナカがまたキュウッと疼く。

「...じょーずに中イキできてえらいね、うらさん」

「っ、ん」

「んふ、もう1回出さずにイける...?」

「っぁ、う......っ」

坂田の言葉に、もう1回先程の快感が味わえると分かって、俺は嬉しくなって言葉を失う。
それがわかったのか、坂田は嬉しそうに笑ってまたゆっくりと動き始めた。

「はぁ、あっ、あぁっ...!!」

「ナカ、ずっとキュウキュウしてる...っ」

「っふ、ぁあ、あっ、あっ...!!!」

「奥、トントンしてい...?」

「っはぁ、して、トントンしてぇ...っ」

ヨダレも垂れて、涙も出て、もう身体から全てを流している自分に恥ずかしさを感じながらも、それを上回るように快感を求めてしまう。
グッと奥に入ってきて、坂田の熱の先が俺の奥にキスするように触れると、身体中から電流が流れたみたいにビリビリと響く。

「あ゛ぁッッ♡」

「っは、すご......」

「あ、さかぁ...っ♡きも、ち...っ♡」

「ん、きもちい、な......ッッ!」

「お゛ッッ♡♡」

トントンとキスするように触れていたのが、坂田がもっと奥に入ってきて、ぷちゅりと先端がより深くと繋がる。
俺はその初めての快感に、目がチカチカして一瞬何が起こったのか分からなかった。
ビクンと身体が大きく痙攣して、俺は無意識にまた中イキしてしまったのだと、働かない頭でなんとか分かった。

「っはぁ......やば......俺もちょっとイっちゃった」

「ひ、ぁ、ぁ......っ」

「......うらさん、こっち、めっちゃ張ってる」

「んぁっ!!」

坂田に、ずっと放置されていた前の熱をキュッと握られて、急な刺激にビクンと大きく声を上げる。

「タマもすげぇパンパン......いっぱい出したいって言ってる」

「ん、はぁ、そこ触んなぁっ」

ふにふにと優しく揉まれて、イキたいのにイケないもどかしい感じにさせられる。

「男なのに違うとこでイけちゃうもんな、うらさん」

「んぅ、っ」

「こっちもイキたい...?すげぇビクビクしてる」

「ん、いきた、イキたいっ」

早く刺激が欲しくて、坂田の言葉に素早く反応すると、坂田が嬉しそうに笑って俺の熱を優しく握って、ローションを塗りたくった。

「先っぽ擦られるのがいい?それとも全部扱かれるのがいい?」

「ん、はぁっ、ぜんぶぅ......っ」

「んふ、かあいい......タマも揉んであげる」

そう言って、俺の熱を一気に刺激する坂田に、俺は頭が追いつかないまま声を上げることしかできない。
先走りで先端からトロトロと溢れる液を指で掬われて、ツ、と糸が引く。
絶頂が迫ってくるのが分かると、それを坂田も分かったのか、腰を揺らして後ろの刺激もしてくる。

「んぁああ゛っ♡♡らめ、一緒にしちゃらめぇっ♡」

「ふ、イッちゃう......ッ?」

「んぁ、はぁっ、いっちゃ、うぅ...っ♡」

「ん、いっぱいイケ......ッッ」

「はぁ、あぁっ、イグ、〜〜〜〜ッッッ♡♡♡♡」

ビクン、と大きく痙攣して、腰が自然と浮いてしまう。
ナカと同時に前の熱も達してしまい、俺の胸の所まで白い液が飛び散ってきた。
しばらく痙攣の残りを感じて甘くイッていると、坂田が俺の膝を掴んで、ぐい、と開かせた。

「......っぁ、うそ、まって、俺まだ...っ」

「...っは、ごめん。待てへん」

「っお゛ッッッ〜〜♡♡♡」

坂田がゆっくり腰を引いて、一気に奥まで入れられた熱に、俺はまた目がチカチカしてしまう。
俺がナカイキしているのを気にもせず、まるで動物の性行為のように激しく求めてくる坂田に、俺はずっと身を任せることしかできない。
ぎゅう、とお互い強く抱き締め合って、快感を求めあった。

「お゛ッ♡♡あ゛っ♡あ、はぁっ♡らめ、♡ずっとイッて...っ♡」

「っはぁ、やば、きもちい......ッッ」

「ひぅぅ...ッッ♡♡んぁ、はぁあっ♡」

「好き、うらさんだいすき......ッッ」

「っあ♡♡おれも、さかた、だいすきぃ...ッッ♡」

「はぁ、イク、イクようらさん......ッッ」

「はぁっ♡ん、ぁ、きてぇっ♡♡」

「んぁ、はっ、い、く、イク.........ッッ!!!」

「っあ゛、ッッ〜〜〜♡♡♡♡」

ドクン、と大きくナカで脈を打つのが分かって、俺も大きく痙攣する。
俺がしばらく痙攣している間、坂田もずっと欲を放っているのが0.1mmの壁越しに伝わってきて、俺は胸の奥がキュンキュンと締め付けられた。
坂田がイッている間、すり、と俺の肩に顔を寄せてビクビク震えているのが可愛くて愛しくてたまらなくて、その頬に何回もキスをする。

やがて落ち着くと、坂田が俺の肩から顔を離すと同時に、ゆっくりと俺のナカから坂田の熱が引いていく。

(すご、かった............)

初めてした時の行為とは全く違って、お互いを必死に求め合うような行為に思わず顔が熱くなる。
我を忘れて夢中で坂田を求めてしまった。
初めてした時よりも遥かに変な声ばかり出してしまって、理性を取り戻し始めた今、とても恥ずかしくなってしまう。

2ヶ月分空いた身体がすっかり満たされてしまうほど、幸せな時間だった。

ふわふわと心地よくなって、眠気が襲ってくると、ぐい、と膝を掴まれて開かせられる。

「.........え?」

驚いて坂田を見ると、ちゅ、と口付けをされる。
すぐに離れると、ニヤリと笑って“男”の顔をした坂田の熱が、また俺の蕾に当てられる。

「っへ?え、さ、か?」

「まだ2ヶ月分、愛せてへんよ。うらさん」

「っな、ま、まってさか」

「やーだ」

ちゅ、ともう一度キスをして、ふわりと微笑んだ。

「今日は寝かせへんよ、うらさん♡」

2ヶ月ぶりの甘い夜は、まだまだ続くらしい。

fin.

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